とりあえず無題

とりあえず無題

流れを大事にしています

Twitterランドと数の力。(前編)

あれは今年の3月の終わりごろだったろう。



僕は1年近く脳内の30パーセントほどを占有してきた受験から一時的に解放され、最高にハイッて気分になっていた。





とりあえずソワソワして落ち着かず「何もかも新鮮なことがしたい!」*1という全く新鮮じゃないアイデアから、僕は未開のTwitterランドへ足を踏み入れることにした。




初めは右も左も分からず右往左往していたが、腐ってもネット世代の申し子。小一時間程色々触っているうちに大体の仕組みは理解出来た。




その時の僕「なるほど、Twitterではフォローしたり、フォロワーになってもらって関係を築くんやな。そしてしょーもないこと(失礼)を呟いて、みんなに共感してもらうんやな。すると承認欲求*2が満たされて楽しい気持ちになれるんやな。なるほど!つまんね!(失礼)」





今思い返してみると自分でも中々痛々しいが、多分受験で心が疲れていたのだろうから大目に見てあげよう。



そんな残念な思考で、斜に構えてTwitterランドを眺めていた僕だったが……




3時間後の僕「うおおおおおお!フォロー!フォロー!フォローぉぉぉぉぉぉぉ!同じ趣味の人片っ端からフォロー!フォロー!!!!やったー、フォロワー100人突破!たのしぃぃぃぃぃ(脳死)」




なんと見事な手の平返し侍!Twitterが長い間多くの人に愛されてきた理由を身をもって知った気がする。



実際フォロワーが増えたり、いいねが沢山ついたりした時は脳汁がドバドバ出て快感だった。




この時はTwitterからのブログへの流入を増やしたいという私利私欲もあり、多くのフォロワーのいる人と優先して近づこうとした*3



その時の僕には1千人を越えるフォロワーがいる垢は文字通り神様のように見えていた。




フォロワー1千人越えは勿論のこと、ましてや1万人越えともなれば、どれだけ凄い人なんだろう、自分もそういった人になれるのだろうか、などと無闇に想像を膨らませたりもしていた。




しかし、Twitterを初めて2週間程経つとハイになっていた最初期には気づかなかったある不可思議な現象にも目が向き始めた。



2週間後僕「あれ?この人フォロワー数万人いるのに投稿とかにほとんどいいねついてない。投稿見てもらってないのかな……。ん、こっちの人はフォロワーは300人くらいだけどいいねは沢山ついてるし、コメント欄も賑やかだ……。これは一体……?なにが、起きているんだ……?」






フォロワー数が全てを左右する平和で幸福なTwitterランド。しかし、そこには不穏な一抹の矛盾が見え隠れする。そこには人間の心理に深く根ざしたあるトリックが!



後編へ続く!

*1:Mermaid festa vol.2 ~Passionate~は神曲

*2:承認欲求には他者からの尊敬や評価を求める低次のものと、自己尊重や自立などの自身の承認という高次のものがあるTwitterで満たされるのは主に前者。

*3:俗にいうゲス