【随時更新】読書好き浪人生が選ぶ、19年間の人生で衝撃を受けた本ベスト7!
どうも、浪人生ブロガーのやまPです。
今回は三度の飯より読書好き、本を読みすぎて受験に落ちたと言っても過言ではない(過言である、ただの勉強不足である。)浪人生ブロガーの僕が、今まで19年間生きてきた中で、自分が衝撃を受けた素晴らしい本を7冊紹介しようと思う。
多くの本の中で、7冊だけ選ぶというのはなかなか至難の業で、泣いて馬謖を斬る思いでなんとか7冊ピックアップした。
本当はここに入れてあげたかった幻の8冊目、どころではなく幻の15冊目くらいまで存在するが、その分ここに選ばれた本はどれもこれも価値観を大いに揺さぶる珠玉の作品たちだ。
これを読めばあなたもパラダイムがシフトして、昨日とは違った新たな自分になれる、かもしれない。その可能性を秘めた力強い作品たちとの素晴らしい読書体験をぜひ味わってほしい。
では、早速行ってみよう。
ちなみに順番はランキング等ではないのであしからず。
- 1. 四畳半神話体系 著:森見登美彦
- 3. 明日の記憶 著:萩原浩
- 4. 深夜特急 著:沢木耕太郎
- 5. やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。著:渡航
- 6. 喜嶋先生の静かな世界 著:森博嗣
- 7. ハーモニー 著:伊藤計劃
1. 四畳半神話体系 著:森見登美彦
私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー))
トップバッターを飾るのはこの本である。
この本は何を隠そう、今は浪人生の僕が若かりし頃、京大を志望するきっかけになったともいえる本だ。森見登美彦独特の古風な雰囲気の文体、四畳半が入り乱れる不思議な世界観、そしてなにより登場人物たちの少し残念で、それでも最高に楽しそうな大学生活には心から惹かれた。
この本を読めば僕のように大学生活への夢を描き(そして浪人し)、奇妙で愉快な本の世界へ踏み出せること間違いなしだ。
既に大人になった人でも、若かりし青き頃の自分を思い出しながら、違った味わい方ができるであろう。
年代を問わずオススメの一冊だ。
3. 明日の記憶 著:萩原浩
広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう!山本周五郎賞受賞の感動長編、待望の文庫化。
最近のはやりでもあるのか、世の中には「感動」をうたった作品は数多存在するが、
この本はそういった一般的な「感動」小説とは一線を画する。
若年性アルツハイマーという誰にでも起こりうる恐ろしい病気を題材にしていながら、奇跡のような展開は一切ない。ただただ現実と同じように残酷に、着実に病魔は進行していく。
ストーリーだけ見ればバッドエンドもいいところである。
それでも、この作品にはそんな悲しい物語をもやさしく包む、人間の本質的な素晴らしさにあふれている。僕のつまんない、ありきたりな紹介なんかよりまず読んでほしい。
読み終えたときには自然と涙があふれ、周りの家族や友人をもっと大切にしなくちゃな、と思わせてくれた最高の一冊である。
4. 深夜特急 著:沢木耕太郎
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く――。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは「大小(タイスウ)」というサイコロ賭博に魅せられ、あわや……。一年以上にわたるユーラシア放浪が、いま始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ!
バックパッカー必携の書とも呼ばれる、沢木耕太郎作の不朽の「旅」小説である。
この本を読めばおとなもこどもも、おねーさんも誰もが旅に出る。そして帰ってこなくなる。
そのぐらい「旅」の全てが詰め込まれているといっても過言ではない。
この本の魅力は、さまざまな国で起こる予測不能なルポタージュとしての面白さに加え、沢木耕太郎自身が旅全体を通して「旅」や「人生」の意味を問うていく過程を一緒に見つめる哲学的なものもあると思う。
読了後には勉強も仕事も投げ出して飛び出したくなること請け合いだ。
さあこれを読んでるあなたも一緒に旅に出よう!
5. やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。著:渡航
-青春は嘘で欺瞞だ。リア充爆発しろ!
ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学園一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」だったーー。
さえない僕がひょんなことから美少女と出会ったはずなのに、どうしてもラブコメにならない残念どころか間違いだらけの青春模様が繰り広げられる。
俺の青春、どうしてこうなった?
今回の紹介記事の中では少し、というよりかなり異質な本だが、自分に衝撃を与えたという点ではこの本を外すことはできない。
たかがラノベと侮ることなかれ。
「ぼっち」を極めたちょっとイタい主人公の心理考察、心理描写は並みの一般小説を軽く凌駕し、作者のセンス光る地の文も相まって読み応え満点である。
またご都合展開全開ではなく、あくまで現実的に、痛みを伴って問題を解決していく部分も評価したい。
誰でもハマる!とは言い難いが、「ラノベはちょっと、、、」と考える人にも一読の価値あり。
イタくて痛い、そして極上に面白い、新感覚の青春小説をぜひ堪能してほしい。
6. 喜嶋先生の静かな世界 著:森博嗣
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/10/16
- メディア: 文庫
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文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。大学4年のとき卒論のために配属された喜嶋研究室での出会いが、僕のその後の人生を大きく変えていく。寝食を忘れるほど没頭した研究、初めての恋、珠玉の喜嶋語録の数々。学問の深遠さと研究の純粋さを描いて、読む者に深く静かな感動を呼ぶ自伝的小説。
著者の森博嗣は元名古屋大学助教授であり、生粋の理系かつ売れっ子小説家というとんでもない経歴の持ち主だ。
「喜嶋先生の静かな世界」はそんな森博嗣の「理系っぷり」が遺憾なくはっきされた名作だ。
この本を読んだ僕自身は数学ぱっぱらぱーで、夏休みの自由研究は大嫌い!という絵に描いたような生粋の文系だが、そんな僕でさえ「数学かっけぇ、、、。」、「研究憧れる、、、。」と思わされ、一瞬頭に理転がよぎる、そのぐらい魅力にあふれた作品である。
研究というテーマにフォーカスを当てながらも、最後はどことなくミステリを思わせる儚い展開。
森博嗣の天才的頭脳が生み出した最高の文章にぜひ酔いしれてほしい。
7. ハーモニー 著:伊藤計劃
21世紀後半、〈大災禍(ザ・メイルストロム)〉と呼ばれる世界的な混乱を経て、 人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。 医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、 見せかけの優しさや倫理が横溢する“ユートピア"。 そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した―― それから13年。死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰に、 ただひとり死んだはすの少女の影を見る―― 『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。
日本SF界に彗星のごとく現れた天才、伊藤計劃の描く「ユートピア」の臨界点。
もうこの時点で面白くないわけがない。
SF小説は難解になりがちで僕もこれを読むまでは少し敬遠していたきらいがあったが、伊藤計劃は読みやすい文章で、しかも様々な賞を総なめにする本格SFを描くのだから恐れ入る。
見せかけの「ユートピア」の中で揺れ動く少女3人の織り成す物語からは一瞬足りとも目が離せない。最後の結末に至ってはもはや、言葉では表せない。圧巻の一言だ。
え?どんなラストか知りたい?
それはぜひ自分自身の目で確かめてほしい。あなたの頭も臨界点を突破するほど最高の読書体験になることは保証しよう。
なぜって僕がそうだったから。
今回はここまで。思ったより長くなったが最後まで読んでくれてありがとう。